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編集後記
吉
pp.606
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101800
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5月10日の朝日新聞に「脱『やばい』リポート 山形大,書き方必修講座」という記事が掲載されました.山形大学が,自前のテキスト「なせば成る!」をつくり,今年度から1年生全員必修の「スタートアップセミナー」を開講したそうです.主な項目は①大学で学ぶということ,②学びの技法,③プレゼンテーションを学ぶ,④レポートを書く,⑤調査・情報収集の方法です.内容をみると,言われなくても分かることが多いのですが,メールやインターネットに慣れて感覚が麻痺すると「言われなくては分からないこと」になってしまうのかもしれません.例えば,「ネット情報を引く場合は情報源が信頼に足るかどうかを判断.(省略)そうでないサイトは引用を差し控える」,「レポートはラブレターのような文学的文章でなく論理的文章を」,「一通り書けたら,内容を見直す」等々.ところで先日,編集委員会で論文の書き方について話し合う機会がありました.そのなかで編集委員曰く,「文章には人格がでる」.毎月,編集後記にこんな文章ばかり書いている私は冷汗が止まりません.
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