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研究と報告
冠動脈バイパス術症例の術式の差による離床期間の検討―on-pump,off-pump,on-pump beatingの比較
Does the type of coronary artery bypass grafting technique influence the length of phase one cardiac rehabilitation?
西村 真人
1
,
東上 震一
2
,
関井 浩義
2
,
松尾 善美
3
,
頓田 央
2
,
乃田 浩光
2
,
東 修平
2
,
薦岡 成年
2
,
下村 裕
1
Masato Nishimura
1
,
Shinichi Higashiue
2
,
Hiroyoshi Sekii
2
,
Yoshimi Matsuo
3
,
Hisashi Tonda
2
,
Hiromitsu Nota
2
,
Shuhei Azuma
2
,
Masatoshi Komooka
2
,
Yutaka Shimomura
1
1岸和田徳洲会病院リハビリテーション科
2岸和田徳洲会病院心臓血管外科
3神戸学院大学総合リハビリテーション学部
1Department of Rehabilitation, Kishiwada Tokushukai Hospital
2Department of Cardiovascular Surgery, Kishiwada Tokushukai Hospital
3Faculty of Rehabilitation, Kobe Gakuin University
キーワード:
冠動脈バイパス術
,
歩行獲得期間
,
術式
,
人工心肺装置
Keyword:
冠動脈バイパス術
,
歩行獲得期間
,
術式
,
人工心肺装置
pp.1155-1162
発行日 2009年12月10日
Published Date 2009/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101663
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要旨:〔目的〕冠動脈バイパス術(CABG)の術式の違いが,術後離床期間に影響を与えるかどうかについて検討し,さらに離床を遅延させる術前・術中因子を抽出することを目的とした.〔対象・方法〕対象は,岸和田徳洲会病院心臓血管外科で2003年1月から2006年12月までにCABGを施行した496名である.施行した術式で3群に分類し,術前・術中データ,術後歩行獲得日数を調査,検討した.また,高齢や低左室機能などを歩行獲得遅延因子としてlogistic回帰分析で検討した.〔結果〕術式間では,年齢や手術時間などに有意差を認めた.術後歩行獲得期間に有意差はなかった.遅延因子の検討では,どの因子においても有意差を認めなかった.〔まとめ〕術式間で歩行獲得期間に差を認めなかった.高齢や低左室機能などは,術後歩行獲得期間に影響を及ぼす因子にならなかった.術後離床プログラムからの逸脱理由は,心房細動による頻脈,術後低心機能,せん妄などであった.
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