Japanese
English
症例報告
重症心身障害児のリハビリテーションと長期的予後―腸閉塞の合併による死亡例
Long-term prognosis of the person with severe intellectual and profound disabilities:a case died of ileus at 34 years old.
江口 壽榮夫
1
,
國富 泰二
1
,
泉 喜策
1
Sueo Eguchi
1
,
Taiji Kunitomi
1
,
Kisaku Izumi
1
1社会福祉法人土佐希望の家(重症心身障害児・者施設)
1Tosa-Kibōno-Iye(Institute for Very Severely Handicapped Persons in Kōchi)
キーワード:
重症心身障害児
,
変形予防
,
統合能力
,
インフォームドコンセント
,
人生
Keyword:
重症心身障害児
,
変形予防
,
統合能力
,
インフォームドコンセント
,
人生
pp.1215-1219
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101405
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はじめに
小児リハビリテーションにおける20~30年後の縦断的観察に基づく長期的予後についての報告は少なく,特に重症心身障害児のそれはさらに少ない.今回報告する症例は,複合する合併症を伴う脳性麻痺(痙直型四肢麻痺)児で,早期療育を学童期前まで続けた.しかし,就学後は在宅でもあり,ほとんど訓練はなされていなかった.義務教育終了後の17歳より重症心身障害児施設に入所し,頻度は少ないが,再び,訓練を受けるようになった.しかし,四肢の変形,拘縮の残存と脊柱変形が著しく,34歳時に腸閉塞で死亡した.重症心身障害者の腸閉塞による死亡は比較的多いが,その予防などを含めて報告する.
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