連載 リハビリテーション医療のクリニカルパス
大腿骨近位部骨折に対する電子化連携パスの開発とバリアンス分析
廣瀬 隼
1
,
水田 博志
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部運動骨格病態学分野
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
地域連携クリティカルパス
,
IT連携パス
,
バリアンス分析
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
地域連携クリティカルパス
,
IT連携パス
,
バリアンス分析
pp.403-405
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101232
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電子化連携パスの開発
1.連携パスの作成
2003年10月に発足した大腿骨近位部骨折に対する地域医療ネットワーク(大腿骨頸部骨折シームレスケア研究会)では,参加施設間で治療方針を統一し,共通の診療ガイドラインを設定して,急性期と回復期施設間をつなぐ地域連携クリティカルパス(連携パス)を作成した.連携パスは治療全体の流れがわかるオーバービューパスとし,診療プロセスのなかで共有すべき重要事項のみが記載されている.急性期病院の転院基準を術後合併症がないこと,回復期リハビリテーション施設の退院基準を受傷前の移動能力獲得とし,それに必要と考えられる在院日数を達成目標とした.
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