特集 理学療法のプロフェッショナルをめざして
理学療法士の継続教育における教育機関の役割
臼田 滋
1
,
朝倉 智之
1
Shigeru Usuda
1
1群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション学講座
キーワード:
継続教育
,
生涯学習
,
キャリア開発
Keyword:
継続教育
,
生涯学習
,
キャリア開発
pp.573-581
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200912
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はじめに
理学療法士が養成校卒業後の生涯学習により能力の維持や開発に努めることは,理学療法士自らの責任ならびに責務であり,この生涯学習を支援する活動が継続教育である.継続教育は,養成校での学習を基盤に,個別的に行われる学習,所属施設・学術団体・職能団体などの組織で体系的に計画された学習,大学院での学習,研究活動を通じた学習などの多様な形態をとる学習を支援するように計画される.
生涯学習や継続教育とキャリア開発は密接に関連する.個々の理学療法士が社会のニーズや各個人の能力および生活に応じてキャリアをデザインし,自己の責任でその目標達成に必要な能力の向上に取り組むことがキャリア開発であり,継続教育はこのキャリア開発を支援する取り組みである.
本稿ではプロフェッショナリズム教育の重要性と継続教育の必要性,生涯学習に必要な学習者像,継続教育の現状と継続教育における教育機関の役割について解説し,群馬大学大学院(以下,本学)における取り組みを紹介する.
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