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特集 リハビリテーションにおける帰結研究―脳卒中を中心に
実践例;研究手法の紹介 無作為化比較試験(RCT)
Randomized controlled trial.
野々垣 学
1
,
佐鹿 博信
2
Manabu Nonogaki
1
,
Hironobu Sashika
2
1横須賀共済病院リハビリテーション科
2横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokosuka Kyosai Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University Medical Center
キーワード:
脳卒中
,
帰結研究
,
無作為化比較試験(randomized controlled trial;RCT)
Keyword:
脳卒中
,
帰結研究
,
無作為化比較試験(randomized controlled trial;RCT)
pp.29-33
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101156
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研究手法としての無作為化比較試験(RCT)
前の論文で述べられた大規模データベースのような多施設型の研究ではなく,単施設ないし一地域を対象としても,RCTはエビデンスの高い研究手法として活用できる.
リハビリテーションの研究で,とくに脳卒中におけるRCTは世界的には数多く見受けられるものの,日本では数件の報告にとどまっている.Medlineより“rehabilitation”,“randomized controlled”,“stroke”で検索したなかでは304件がヒットするが,うち総説,レビューを除く原著が188件となっている.一方,JDream(JMEDPlus)より「無作為化」,「リハビリテーション」,「脳卒中」で検索したなかでは55件がヒットするも,原著としての論文は3件のみとなっている.日本のRCTは1万件と推定される1)なかで,リハビリテーション分野の割合は極端に低いと考えてよいだろう.
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