特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
Ⅵ.嚥下検査
2.嚥下内視鏡検査(内視鏡下嚥下機能検査)
大前 由紀雄
1
1尚寿会大生病院耳鼻咽喉科
pp.215-222
発行日 2010年4月30日
Published Date 2010/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101614
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Ⅰ はじめに
嚥下内視鏡検査(videoendoscopic swallowing study:VE,内視鏡下嚥下機能検査と同義)は,機動性と簡便性にすぐれ,外来ベースで繰り返し実施できるため,嚥下障害の診療に欠かせない検査となっている。VEでは,咽頭期の嚥下動態を詳細に評価できないが,嚥下前後の嚥下状態から嚥下動態の異常を推測し,誤嚥のリスクの少ない対応法の効果などをリアルタイムに確認できる。
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