Japanese
English
短報
大腿骨近位部骨折例における骨折型が下肢筋力回復に及ぼす影響
The effect of fracture type on recovery of lower extremity muscle strength in hip fractures.
川端 悠士
1
,
澄川 泰弘
1
,
林 真美
1
,
藤森 里美
1
,
小原 成美
1
Yuji Kawabata
1
1JA山口厚生連周東総合病院リハビリテーション科
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
骨折型
,
股外転筋力
,
膝伸展筋力
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
骨折型
,
股外転筋力
,
膝伸展筋力
pp.996-999
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200029
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:[目的]骨折型の相違が大腿骨近位部骨折例における下肢筋力回復に及ぼす影響を明らかにすること.[方法]大腿骨近位部骨折術後例93例のうち,認知症を有する14例,中枢神経疾患および運動器疾患の既往を有する25例を除く54例(年齢81.7±7.8歳,術後経過日数49.6±17.6日)を対象とした.54例を大腿骨頸部骨折(neck fracture:NF)群23例と,大腿骨転子部骨折(trochanteric fracture:TF)群31例に分類し,退院時の非手術側・手術側股外転筋力,非手術側・手術側膝伸展筋力,手術側股外転筋力対非手術側比,手術側膝伸展筋力対非手術側比を比較した.[結果]非手術側・手術側股外転筋力,非手術側膝伸展筋力,手術側股外転筋力対非手術側比についてはNF群・TF群間で有意差を認めなかった.手術側膝伸展筋力はTF群でNF群に比較して低い傾向にあり(p=0.11),手術側膝伸展筋力対非手術側比についてはTF群でNF群に比較して有意に低値を示した(p<0.01).[考察]TF群はNF群に比較して膝伸展筋力の回復が遅延することが示唆された.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.