リハビリテーション病院におけるcerebellar stroke患者の機能回復―FIM認知項目改善に着目した検討

Functional recovery of cerebellar stroke patients in rehabilitation hospital：focusing on cognitive FIM gain.

要旨：〔目的〕リハビリテーション病院に転院したcerebellar stroke（以下，CS）患者の転院時および退院時の状態を機能的自立度評価（Functional Independence Measure；FIM）を用い，とくに認知項目に着目して評価する．〔対象〕リハビリテーション病院に転院したCS患者連続20例を対象とした．〔方法〕転院時と退院時にFIMによる機能評価を行い，この間の改善と各項目間の関連を検討した．〔結果〕転院時と退院時を比較した場合，総FIMスコア，運動項目および認知項目で有意な改善を認めた．認知項目改善群と非改善群を比較した場合，運動項目の改善に有意な差を認めた．認知項目の改善はセルフケアの改善と有意な相関を認めた．〔結語〕CS患者においてもFIM認知項目への着目が重要と考えられた．