Japanese
English
短報
タイミング同期動作における同期誤差・筋積分値・動作角度の推移特性―連続刺激による刺激回数の増加が及ぼす影響
A change characteristics of synchronization error, integrated electromyogram, and motion range in timing synchronization task;effect of increase of stimulus number in continuation stimulus.
伊藤 正憲
1
,
嘉戸 直樹
1
,
弓永 久哲
2
,
鈴木 俊明
3
Masanori Ito
1
,
Naoki Kado
1
,
Hisanori Yuminaga
2
,
Toshiaki Suzuki
3
1神戸リハビリテーション専門学校理学療法学科
2関西医療学園専門学校理学療法学科
3関西医療大学保健医療学部臨床理学療法学教室
1Department of Physical Therapy, Kobe College of Rehabilitation
2Department of Physical Therapy, Kansai Vocational College of Medicine
3Department of Clinical Physical Therapy, Faculty of Health Sciences, Kansai University of Health Sciences
キーワード:
タイミング同期動作
,
刺激回数変化
,
同期誤差
,
筋積分値
,
動作角度
Keyword:
タイミング同期動作
,
刺激回数変化
,
同期誤差
,
筋積分値
,
動作角度
pp.719-723
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101002
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要旨:本研究は,タイミング同期動作を用いて,連続刺激における刺激回数の増加に伴う同期誤差,筋積分値,動作角度の3つの要因を検討し,タイミング制御機構に関与する神経生理学的機序および随意運動発現様式について考察することを目的とした.右利きの健常者10名を対象とし,周期的な聴覚刺激に合わせて右示指伸展動作を同期させる課題を実施した.同期誤差は,刺激回数が4回目までは有意に減少し,4回目以降は有意差を認めなかった.筋積分値は,刺激回数変化に伴う推移に有意差は認められなかった.動作角度は,刺激回数が1回目と2回目以降の間で有意に増大し,2回目と7回目以降の間で有意に増大した.これらの結果より,タイミング同期動作においては,連続刺激における刺激回数の増加に伴い,前帯状皮質などの前頭連合野領域から運動関連領野,そして大脳基底核といった皮質下レベルでのネットワークによる制御へと移行していくものと推察された.
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