特集 リハビリテーション関連職種の現状と展望
医師
江藤 文夫
1
Fumio Eto
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター更生訓練所
1Trainig Center for Persons with Disabilities, National Rehabilitation Center
キーワード:
リハビリテーション科専門医
,
基本領域
,
障害者権利条約
Keyword:
リハビリテーション科専門医
,
基本領域
,
障害者権利条約
pp.533-536
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100952
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はじめに
リハビリテーションに関わる医療の専門性が意識されるようになったのは20世紀前半の米国においてであろう.医師会が中心になって行われた医師養成体系の整備に次いで専門医制度を発足させた過程で,物理医学あるいは物療内科(physical medicine)がリハビリテーションを引き受ける方向で,1947年にABMS(American Board of Medical Specialties)と米国医師会(American Medical Association;AMA)により,新しい専門医が認められたことに象徴される.第二次世界大戦を機に急速にニーズの拡大したリハビリテーションのレジデントを区別すべきではないとして専門診療科の名称がPhysical Medicine and Rehabilitation(PM & R)と改められたのは1949年にかけてである.しかし,医療におけるリハビリテーションは西洋近代科学の展開に合わせた医療の歴史の文脈で考えることも必要であり1),そのなかで,ヨーロッパやカナダ,オーストラリアなどでの専門医養成の取り組みが注目される2).
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