学会印象記
第40回日本リハビリテーション医学会学術集会
荒尾 敏弘
1
,
藤谷 順子
2
1国立療養所東京病院リハビリテーション科
2国立国際医療センターリハビリテーション科
pp.992-994
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100916
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「リハビリテーション医学の挑戦的な研究とリハビリテーション医療の積極的な展開」をメインテーマに,2003年6月18日(水)~20日(金),札幌コンベンションセンターで開催された第40回日本リハビリテーション医学会学術集会は,まさにテーマどおりに意欲的な企画が目白押しであった.
北海道大学リハビリテーション医学教授 眞野行生会長の会長講演「随意運動の制御とリハビリテーション」は,リハビリテーションにおける随意運動の重要性をテーマに,随意運動の発動・プログラム作成・実行・フィードバック・継続の5つの段階に整理して,神経系の可塑性,基底核疾患の運動制御,脳卒中の痙性制御など,多彩な神経生理学的知見を網羅した内容であり,今学会のテーマにふさわしく,リハビリテーションの今後の発展と,さらなる研究の必要性を示唆するものであった.
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