特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
Overview
日米欧のガイドライン概説
杉本 和史
1
,
竹井 謙之
1
Kazushi SUGIMOTO
1
,
Yoshiyuki TAKEI
1
1三重大学消化器内科
キーワード:
ガイドライン
,
ガイダンス
,
診断
,
治療
Keyword:
ガイドライン
,
ガイダンス
,
診断
,
治療
pp.1277-1282
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1277
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Summary
▪日米欧それぞれの消化器病学会が主体となり,NAFLD/NASH診療のガイドラインを策定している.
▪米国ではガイドラインでなくガイダンスとして発表され,推奨度,エビデンスレベルにこだわらず,専門家の意見としてステートメントが記載されている.新知見が得られた場合,迅速に改訂,追記が可能となっている.
▪いずれのガイドラインにおいてもNAFLD/NASH診断の鍵となるのは肝線維化である.
▪NAFLD/NASHには特異的な治療はなく,合併する肥満,2型糖尿病,高血圧,脂質異常の治療が基本となることが各ガイドラインの共通認識である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018