Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「折り梅」―障害を負ってもなおサクセスできる
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.591
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100790
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アルツハイマーものというジャンルが確立しつつある.前号でも述べたが,このジャンルは格闘ドラマとして描かれる介護の困難から出発しながら,パターンとしては父や母,妻や夫が“壊れていく”さまを家族がどのように受け入れていくかという“受容型”と,不治の病とはいえ対応の仕方によっては人生の第2章とでもいうべきハッピーライフを創ることができるという“創造型”に大別できる.
“創造型”といえば「折り梅」である.監督の松井久子はアルツハイマー病を扱った「ユキエ」で脚光を浴び,その上映運動の過程で“奇跡の実話”の本題材と出会った.
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