ちょっとサイエンス
人の手に負いかねる領域
牧 智子
pp.915
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901140
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読者の方からのお便りに応えて
5月号の『ちょっとサイエンス』に掲載した「男と女はボーダーレス」という記事に対して,読者の方から葉書を項戴しました。記事のタイトルでは「男と女はボーダーレス」だと言いながら,記事の中で取り上げた広島アジア大会で採用される男女判別の方法が,「医学的に100%に近い確率で男女が判定できる」という評価は,矛盾しているではないかという主旨のものでした。
ご指摘の通り,これは説明不足でした。広島アジア大会で採用される男女判別の方法についての情報の出所は,1993年11月30日付の読売新聞の解説のページです。そこに,「医学的に100%に近い確率で男女が判定できる」うんぬんとあったので,それをうかうかと引用してしまったのでした。私としては,「今どき,人は男女を確実に判別する方法を持っていないのか」という驚きが先に立ってしまって,本来は「読売新聞解説部の永瀬鉄五郎氏によれば」と詳しく紹介すべきところを,省略してしまったのでした。そのために読者の方の誤解を誘ってしまったことをお詫びいたします。
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