特集 ライフステージでみる女性診療at a glance!—よくあるプロブレムを網羅しピンポイントで答えます。
【Ⅱ章】ライフステージ別 よくあるプロブレム
▼更年期以降(60代以降)
コラム|“サクセスフル・エイジング”のサポート
海原 純子
1
1日本医科大学
pp.345-346
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203063
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Q1 更年期以降を「健やか」に生きるために必要なことは?
Case
患者:70歳、女性。専業主婦。
既往歴:特記事項なし
現病歴:1年前に10歳年上の夫を亡くし、現在は1人暮らし。子ども2人は独立して近くに住んでおり交流がある。これまで夫の世話や家事に追われてきたので「これからは自由に楽しもう」と思っていたが、億劫で疲れやすく、体力的な衰えを最近感じている。友人もいるが、最近は会って話したり外食する機会もなくなり、楽しいことがなくなってきた。家事などをしても喜んでくれる人がいなくなり、自分が無価値に感じられるようになる。
対策として、生活のなかで自分が熱中できることを見つけ、そのことで自己肯定感を高めることを提案した。文章を書くことをはじめ、オンラインで書き方教室などに参加して交流する仲間もでき、気持ちが変化しつつある。
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