インタビュー
「障害者基本計画」,「重点施策実施5か年計画」について
上田 茂
1
,
北村 彰
2
,
上田 敏
3
1厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
2内閣府(障害者施策担当)
3日本障害者リハビリテーション協会
キーワード:
障害者基本計画
Keyword:
障害者基本計画
pp.592-598
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100791
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上田(敏) 昨年12月24日に閣議決定し,今年度から10年間の計画として実施されている「障害者基本計画」(以下,「基本計画」)と,同日に障害者施策推進本部が決定した前期5年間の数値目標の入った「重点施策実施5か年計画」(以下,「新障害者プラン」)について,これをおつくりになり,また実行する立場にあるお2人にこれらの計画のポイントをおうかがいしたいと思います.まず,この「基本計画」ができるまでの経過をお話しいただけますか.
●「障害者基本計画」ができるまで
北村 図をみていただければわかりますが,わが国の障害者基本計画としては,1993~2002年度までの10年間は「障害者対策に関する新長期計画」(以下,「新長期計画」)があり,その後半の7年間(1996~2002年度)については,数値目標を含む実施計画として「障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略~」(以下,「障害者プラン」)がありました.この10年間は,国際的にみると,ちょうどESCAPの「アジア太平洋障害者の十年」にもあたっていました.これらが2002年度で終わりますので,次の10年間の障害者施策をどういう方向で進めていくかということについて,昨年6月から7回にわたり,障害当事者の方々をはじめ関係者からなる「障害者基本計画に関する懇談会」を開催し,ご意見をいただきました.また,関係省庁にも集まっていただいて検討し,昨年末に閣議決定したのです(図1).
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