学会報告
第18回中国四国リハビリテーション医学研究会―2003年12月14日(日),於:岡山大学医学部臨床講義室
井上 一
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1岡山大学大学院医歯学総合研究科機能再生再建科学専攻整形外科
pp.1003-1009
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100657
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1.走行がラットの足底メカノレセプターに与える影響について
広島大学大学院保健学研究科
坂 ゆかり・森山 英樹・今北 英高
同医学部保健学科 吉村 理
走行がラットの足底メカノレセプター数に影響を与えるのか検討した.4週齢のWistar系雌性ラットに週5回1日1時間,トレッドミル走行を課した.4週後,組織をアセチルコリンエステラーゼ染色した後,光顕観察,マイスナー小体数をカウントした.走行群と非走行群で有意差は認められなかった.本実験での刺激量は変化を与えるには不十分であったと考えられ,走行時間,負荷量,期間など今後検討が必要であると考える.
2.脊髄損傷ラットにおける関節拘縮の発生機序に関する検討
広島大学大学院保健学研究科
森山 英樹・坂 ゆかり
同医学部附属病院 皿田 和宏
同医学部保健学科 吉村 理
中枢神経疾患に伴う関節拘縮の進行経過と筋と関節構成体の関与を明らかにすることを目的として,脊髄損傷ラットの関節可動域を測定した.すべての動物に膝関節屈曲拘縮が生じた.12週まで関節可動域の減少が認められ,その後プラトーに達した.また,筋と関節構成体がほぼ同様に関与していることが示された.関節拘縮の治療に際して,筋に対する治療に加え,関節構成体の変性も考慮した治療プログラム立案の必要性が提起された.
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