学会報告
第19回中国四国リハビリテーション医学研究会―2004年12月12日(日),於:岡山国際交流センター国際会議場
徳弘 昭博
1
1吉備高原医療リハビリテーションセンター
pp.489-493
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100107
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.ペンドラムテストに及ぼす個人差の影響の軽減化―健常者の場合
川崎医療短期大学臨床工学科 軸屋 和明
岡山理科大学工学部電子工学科
道西 博行・岡本 卓爾
川崎医科大学リハビリテーション医学教室
椿原 彰夫・他
ペンドラムテストにおける健常者の膝関節角加速度運動は正弦波状の減衰振動を呈し,初期振動振幅,振動周期,振動の減衰係数により特徴づけられる.ここでは,多数の実測結果(減衰振動)のなかから経験的に一つの標準的な波形を選び,実測したすべての波形について,これらをある割合だけ変化させて標準的な波形に極力一致させる基準化法を試みた.この結果,基準化後の波形のばらつきは基準前に比して大幅に軽減することがわかった.
2.膝周囲筋の等尺性筋収縮を誘導可能な他動訓練機器の膝関節痛への長期的効果
松下電工株式会社
越智 和弘・四宮 葉一・小澤 尚久・他
膝への整形外科的疾患を伴っても大腿部の糖代謝亢進が可能な他動訓練機器の開発を行っている.他動的な揺動に合わせ姿勢を保持する運動で,運動への抵抗感や心理的負担が少なく,運動継続が行えると考える.開発した機器は,着座姿勢で膝関節角度を一定に保ちつつ,膝関節周囲筋に等尺性筋収縮を生じさせる.膝への悪影響がないことを確認するため,膝関節痛者に2か月間使用させた結果,JOA scoreは有意に増加していた.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.