Japanese
English
特集 関節リウマチ―最新の知見とリハビリテーション
地域医療とネットワーク
Regional medicine and network.
仲田 三平
1
,
山本 純己
1
Sampei Nakata
1
,
Sumiki Yamamoto
1
1松山赤十字病院リウマチセンター
1Center for Rheumatic Diseases, Matsuyama Red Cross Hospital
キーワード:
病診連携
,
ネットワーク
,
かかりつけ医
Keyword:
病診連携
,
ネットワーク
,
かかりつけ医
pp.741-744
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100629
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はじめに
典型的な関節リウマチ(RA)の患者数は,わが国では約70万人と言われている.しかし,いわゆるProbable RAと呼ばれている患者数も含めると数百万人の患者がいると考えられている.進行すれば,多関節障害のために身体障害者となり,本人のADL(activities of daily living)およびQOL(quality of life)の低下があり,社会経済的な損失が大きい疾患でもある.
関節リウマチに代表されるリウマチ性疾患に対する国民や国の関心はまだ低い.やっと平成2年より,国の積極的なリウマチ対策が始まり,厚生省リウマチ調査研究班による研究推進が開始された.平成8年には医療法によるリウマチ科標榜診療科目が追加された.同年に公衆衛生審議会成人病難病対策部会におけるリウマチ対策専門委員会が設置され,平成9年に委員会より中間報告が出された.その報告では,リウマチ研究の充実,診断,治療指針の普及,リウマチ患者への福祉制度の充実,リウマチ情報センターの設置などの今後の対策のあり方が示された.これを受けてリウマチ医療の確保について,日本リウマチ学会,日本整形外科学会,および,日本リウマチ財団代表による私的な検討委員会は,平成10年リウマチ医療提供体制の改革案を提案した.
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