特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター
5.遺伝子診断を取り巻く最近の動向
5) 遺伝子検査ネットワーク
沼部 博直
1,2
,
松原 洋一
3
,
小﨑 健次郎
4
,
小杉 眞司
1,2
Hironao NUMABE
1,2
,
Yoichi MATSUBARA
3
,
Kenjiro KOSAKI
4
,
Shinji KOSUGI
1,2
1京都大学大学院医学研究科医療倫理学
2京都大学医学部附属病院遺伝子診療部
3東北大学大学院医学系研究科遺伝病学
4慶應義塾大学医学部小児科
キーワード:
遺伝子検査
,
ネットワーク
,
遺伝子診断
Keyword:
遺伝子検査
,
ネットワーク
,
遺伝子診断
pp.1621-1623
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101482
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
遺伝子診断実施の現状
近年の遺伝医学研究の進歩に伴い,様々な疾患ならびに健康状態への遺伝子の関与が明らかにされ,遺伝子診断が可能な疾患も増加してきている.しかし,その一方で,遺伝子診断を行うに際して,以下のような技術的・経済的な問題点が生じてきている.
(1) 個々の遺伝子疾患は頻度が少なく,また,遺伝子変異のパターンも多様性に富むため,診断・検査の1件当たりの解析費用が高価となり,コマーシャル・ベースに乗りにくい.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.