連載 リハビリテーション関連学会の紹介
日本高次脳機能障害学会
西尾 慶之
1
1東北大学医学系研究科高次機能障害学
キーワード:
高次脳機能障害
,
神経心理学
,
行動心理学
Keyword:
高次脳機能障害
,
神経心理学
,
行動心理学
pp.75
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200489
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学会の概要
1968年に伊豆韮山温泉病院が中心となって発足した失語症その他の高次脳機能に関する研究会「韮山カンフアレンス」が,現在の日本高次脳機能障害学会の母体である.1977年に「日本失語症研究会」,1983年に「日本失語症学会」と名称を変更した後,2003年により広範囲の高次脳機能障害に対象とすることを明確にするために現在の「日本高次脳機能障害」へと改称した.この学会の大きな特徴はその学際性にある.会員の内訳は,約6割が言語聴覚士,約2割がリハビリテーション科,神経内科,精神科などの医師,残る2割が作業療法士,心理士,研究者,理学療法士,看護師などである.
日本高次機能障害学会では年に1回の学術集会や講演研修講座の開催に加えて,① 標準失語症検査(SLTA),② 標準失語症検査補助テスト(SLTA-ST),③ 標準高次視知覚検査(VPTA),④ 標準高次動作性検査(SPTA),⑤ 標準注意検査法・標準意欲評価法(CAT・CAS),⑥ 標準言語性対連合学習検査(S-PA)といった認知機能の検査ツールの開発を行っている.
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