Japanese
English
研究と報告
非利き手における箸動作の練習による筋活動の変化
Modification of muscle activity performance in non-dominant hand chop stick works.
石田 裕二
1
,
斎藤 明徳
2
,
藤原 孝之
3
,
藤本 哲也
4
,
山本 巖
5
Yuji Ishida
1
,
Akinori Saito
2
,
Takayuki Fujiwara
3
,
Tetsuya Fujimoto
4
,
Iwao Yamamoto
5
1北海道千歳リハビリテーション学院
2医療法人社団いずみ会北星病院
3郡山健康科学専門学校
4信州大学大学院総合工学系研究科
5同大学繊維学部機能高分子学科資源開発化学講座
1Hokkaido Institute of Rehabilitation Technology, in the City of Chitose
2Department of Rehabilitation, Hokusei Hospital
3Koriyama Institute of Health Sciences
4Interdisciplinary Graduate School of Science and Technology, Shinshu University
5Department of Functional Polymer Science, Faculty of Textile Science and Technology, Shinshu Universityate School of Science and Technology, Shinshu University
キーワード:
箸動作
,
巧緻性
,
反復練習
,
筋活動
Keyword:
箸動作
,
巧緻性
,
反復練習
,
筋活動
pp.263-268
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100488
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要旨:巧緻性の向上を目的として箸動作訓練は臨床場面でよく行われている.今回,われわれはこの箸動作を被験者11名(男性5名,女性6名)に一定期間非利き手で練習させ,練習前後の箸動作時の筋活動様態と動作遂行時間を利き手の測定値と比較した.練習により非利き手による動作遂行時間は短縮し,その動作が習慣化されている利き手の筋活動パターンに非利き手のパターンが接近する現象がみられた.また,非利き手における導出筋群間の筋活動量の相関関係は練習前では無相関であったが,練習後はすべての筋群間において有意な相関関係がみられた.これは各筋群間において何らかの「自動的な関係性」が練習により構築されたものと考えられた.巧緻動作能力の評価は,遂行時間や動作の完成度だけではなく,筋活動様式の変化を尺度として利用できる可能性が示唆された.
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