Japanese
English
研究と報告
非利き手での箸操作練習を継続した際の筋活動と操作時間,操作印象との関係
Relation between muscle activity, operation time and impression after practiced the operation of chopsticks with non-dominant hand.
上谷 英史
1
,
平川 裕一
1
,
金谷 圭子
2
,
浦瀬 康太
3
Hidefumi Kamitani
1
,
Yuichi Hirakawa
1
,
Keiko Kanaya
2
,
Kouta Urase
3
1弘前大学大学院保健学研究科
2弘前脳卒中・リハビリテーションセンター
3済生会松山病院
1Hirosaki University Graduate School of Health Sciences
2Hirosaki Stroke And Rehabilitation Center
3Saiseikai Matsuyama Hospital
キーワード:
箸操作
,
学習効果
,
筋活動
Keyword:
箸操作
,
学習効果
,
筋活動
pp.1533-1539
発行日 2012年12月10日
Published Date 2012/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108850
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要旨:〔目的〕本研究では,非利き手での箸操作を日常生活へ定着させるための手がかりを見出すことを目的に,非利き手での箸操作練習を継続した際の筋活動と操作時間,操作に対する印象との関係を調査した.〔対象・方法〕対象者は,健常者13名(男性6名,女性7名)とした.箸操作練習は,対象者が非利き手に把持した丸箸で,机上の50gの球体をつまみ上げることの繰り返しを15分間行い,それを1日2回,21日間実施した.練習成果の評価は,各日の練習実施後において,同球体を箸でつまみ上げていた間の手指屈筋群,手指伸筋群,母指球筋群,小指球筋群の筋活動,同球体を台上に10個移動させた際の時間,「使い心地」と「日常生活への導入」についての操作に対する印象にて行った.〔結果・考察〕箸操作は練習により筋活動量が減少する作業であり,3日目から必要最低限の力での操作で可能になった.母指球筋群の筋活動量は,球体移動時間との間に有意な正の相関を認めた.また,使い心地VAS値および日常使用VAS値との間に有意な負の相関を認めた.手指屈筋群の筋活動量は,球体移動時間との間に有意な正の相関を認めた.このことより,操作時間短縮および操作印象の向上には,手指屈筋群,母指球筋群の筋活動量減少の関与が考えられた.
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