Japanese
English
特集 高齢者の骨・関節疼痛疾患
頸部(肩こり)
Stiff neck.
石田 健司
1
,
谷 俊一
2
Kenji Ishida
1
,
Toshikazu Tani
2
1高知大学医学部リハビリテーション部
2高知大学医学部整形外科学教室
1Rehabilitation Center, Kochi Medical School
2Department of Orthopaedics, Kochi Medical School
キーワード:
肩こり(本態性・症候性)
,
運動療法
,
物理療法
Keyword:
肩こり(本態性・症候性)
,
運動療法
,
物理療法
pp.217-222
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100481
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はじめに
1998年の厚生労働省調査によると,1,000人当たりの日本で有訴率の多いものは,1.腰痛92.5,2.肩こり91.0,3.四肢関節痛53.8,4.咳・痰50.6,5.体がだるい48.0であり,腰痛と並んで「肩こり」は,多くの日本人のADL(activities of daily living),QOL(quality of life)に支障をきたす訴えである.しかし一口に「肩こり」といっても,その言葉の明確な定義はなく,明らかな器質的な原因がなく単なる筋疲労から生じる本態性肩こりから,何らかの疾患が原因で生じる症候性肩こり,さらに心因性肩こりまである(表11)).
今回,「肩こり」の診断,治療法につきポイントを整理し述べる.
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