Japanese
English
誌上シンポジウム 肩こりの病態と治療
肩こりの治療
Physical Exercises with an Orthosis for Chronic Neck and Shoulder Pain
井手 淳二
1
,
牛島 史雄
2
,
水田 博志
1
Junji Ide
1
,
Fumio Ushijima
2
,
Hiroshi Mizuta
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部運動骨格病態学分野(整形外科)
2東京慈恵会医科大学スポーツクリニック
1Department of Orthopaedic and Neuro-Musculoskeletal Surgery, Faculty of Medical and Pharmaceutical Sciences, Kumamoto University
2Department of Sports Medicine, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
chronic neck and shoulder pain
,
肩こり
,
poor posture
,
不良姿勢
,
scapular band
,
肩甲骨装具
,
physical exercise
,
運動療法
Keyword:
chronic neck and shoulder pain
,
肩こり
,
poor posture
,
不良姿勢
,
scapular band
,
肩甲骨装具
,
physical exercise
,
運動療法
pp.419-423
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101040
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肩こりは,本態性,症候性,心因性に大別することができる.本態性肩こりの引きがねとなる危険因子として不良姿勢,運動不足による筋力低下,過労,寒冷(冬期,夏期冷房),精神的緊張,加齢,素質などが指摘されている.このなかでも大きな役割を果たしているのが不良姿勢と運動不足による筋力低下である.肩こりの病態に応じた治療,すなわち,不良姿勢の矯正と運動療法・装具療法,原因疾患の治療,心理的精神的要因の軽減を行うことにより肩こりは抑えられる.肩甲骨装具を用いた運動療法は肩こりに有用であった.成績不良要因として,自律神経失調症状,精神症状が関与していると考えられた.また,成績不良例は精神的要素でQOLに障害をきたしていた.薬物療法などによる心理的精神的要因の軽減により,治療成績はさらに向上すると考えられた.
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