Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「コントロール」―反社会性人格障害者を実験台として新薬開発
二通 諭
1
1石狩市立花川南中学校
pp.803
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100366
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凶悪犯罪を繰り返す反社会性人格障害者を果たして薬物で治療できるものなのだろうか.もしも,それが可能になるなら関係者には朗報だろうし,製薬会社も巨額の利益を得ることだろう.そんな現代的ともいえるテーマに肉迫したのが,「コントロール」(監督/ティム・ハンター)である.
幾多の凶悪犯罪に手を染め,人々から怪物と恐れられたリー・レイ(レイ・リオッタ)は,死刑と引き換えに医学プロジェクトに参加することになる.大手製薬会社が開発した新薬アナグレスを自身の身体に投与する,つまりは新薬の実験台になるのだ.経過を診るのは神経薬理学者のマイケル・コープランド博士(ウィレム・デフォー).
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