特集 病院給食の変貌
病院給食最近の動き
2 和歌山県私立病院事業協同組合の給食事業
中村 了生
1,2
1和歌山県私立病院事業協同組合
2中村整形外科病院
pp.32-37
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204825
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激動する日本経済の下で現医療制度は矛盾にみち,病院経営を極度の困憊におとし入れ,病院経営ははなはだ困難となり,病院管理の一大転換期にあることは異論のないところである.病院の大同団結とか,医療保険制度の抜本改正とはいっても,なかなか,医療社会の‘パラダイス’は遠い遠い所のようである.そこで,われわれはいかにして,この難関を突破すべきか.お役所仕事ではとうてい早急に解決できる目安も見いだせない.われわれの手である程度の打開策を講じなければ,明日のわれわれの病院経営の変化は回復不能の非可逆的変動まで押しこまれるものと考えられる.
まず,その打開策の1つの方法は,病院の合理化であろう.個々の病院の経営合理化も必要であるが,さらに一歩進めて,共同事業として合理化を推進することにあると考える.緊密なる病院の団結のもとに,事業協同組合を設立し,病院経営の総合的な合理化を図ることにある.
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