特集 病院のチェーン化・ネットワーク化
病院経営と協同組合
中村 了生
1,2
Ryosei NAKAMURA
1,2
1和歌山県私立病院事業協同組合
2医療法人了生会中村病院
pp.949-952
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901045
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はじめに
民間病院が経営利益をあげねばならぬことは必須のことである.この利益(メリット)のなかには,金銭的メリット=プロフィットと精神的メリット=ベニフィットとがあり,この両方の利益をあげなければ病院の利益とはいえない.
古来から,“医は仁術”とかいわれ,“仁心医療”(田代義徳),“開心医療を貫く”(武見太郎),“己をむなしゅうして医道に尽くすべし”(フーフェランド,医戒の書)等々,医療の理念が示されているが,21世紀を前に転換期にある医療が希望と活力を求めるためには,病院経済を加味しなければ,新しい病院経営はないだろう.
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