Japanese
English
特集 末梢神経障害のリハビリテーション
上肢の障害;外傷性損傷
Exercise of motor and sensory function after the upper limb peripheral nerve repair―traumatic peripheral nerve injuries.
奥村 修也
1
,
高橋 勇二
2
Shuya Okumura
1
,
Yuji Takahashi
2
1聖隷浜松病院リハビリテーション部ハンドセラピー部門
2聖隷浜松病院リハビリテーション科
1Division of Hand Therapy, Seirei Hamamatsu Hospital
2Department of Rehabilitation, Seirei Hamamatsu Hospital
キーワード:
神経断裂
,
運動評価・訓練
,
知覚評価・再教育
Keyword:
神経断裂
,
運動評価・訓練
,
知覚評価・再教育
pp.333-341
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100281
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はじめに
外傷による末梢神経の損傷は,骨折に合併したり,切創に伴ったり,強い外力で牽引されるなどして発症する.そのため,往々にして神経断裂(neurotmesis)といった重篤な状態となり,神経縫合が必要となる.また,肉眼的に連続性を有している場合であっても,Sunderland分類でⅢ度以上の損傷では神経修復(縫合)の対象となる.このような神経縫合を要する状態の神経損傷の予後は完全回復に至らず,少なからず障害が残る.また,回復には時間を要するため,経時的な評価とそれに基づいた訓練を,状態の変化に合わせ適宜導入する必要がある.
本稿では,外傷を起因とする末梢神経損傷,とくに神経縫合後のリハビリテーションでセラピストが行うべき評価・訓練について述べる.
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