Japanese
English
特集 コミュニケーション障害とリハビリテーション
脳外傷者のコミュニケーション障害の特徴
Communication disorders associated with traumatic brain injury.
種村 純
1
,
椿原 彰夫
2
Jun Tanemura
1
,
Akio Tsubahara
2
1川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科
2川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Sensory Sciences, Faculty of Medical Profession, Kawasaki University of Medical Welfare
2Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
情報処理能力
,
遂行機能障害
,
心理社会的障害
,
談話
,
生活技能訓練
Keyword:
情報処理能力
,
遂行機能障害
,
心理社会的障害
,
談話
,
生活技能訓練
pp.815-819
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100169
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はじめに
脳外傷,とくに閉鎖性頭部外傷では前頭前野および前部辺縁系,そしてその両者をつなぐ軸索が最も損傷されやすい1).このような損傷により自己制御,すなわち自発性,抑制,方向付けに関する障害が起こる.この結果,遂行機能障害と注意・記憶などの認知機能に関する制御機能の低下,さらには心理社会的障害が現れる.これらの障害はコミュニケーション上に問題を生じ,社会的不適応を引き起こすことになる.
コミュニケーションの障害に対する対処方法を開発することは脳外傷者のリハビリテーションにおける中心的課題の一つであると考えられる.本稿では脳外傷者にみられるコミュニケーション障害の臨床像および治療介入法について展望を試みた.
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