Japanese
English
調査
若年性パーキンソニズムの重症度,運動合併症と就労状況
The working situation of juvenile parkinsonism.
数田 俊成
1,3
,
出倉 庸子
2
,
沖山 亮一
3
,
三宅 直之
1
,
横地 房子
3
,
江藤 文夫
1
Toshinari Kazuta
1,3
,
Youko Dekura
2
,
Ryoichi Okiyama
3
,
Naoyuki Miyake
1
,
Fusako Yokochi
3
,
Fumio Etoh
1
1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
2都立神経病院リハビリテーション科
3同神経内科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo University Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Metropolitan Neurological Hopital
3Department of Neurology, Tokyo Metropolitan Neurological Hospital
キーワード:
若年性パーキンソニズム
,
就労
,
運動合併症
Keyword:
若年性パーキンソニズム
,
就労
,
運動合併症
pp.775-778
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100160
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はじめに
若年性パーキンソニズム(juvenile parkinsonism;JP)は,40歳未満に発症し,パーキンソン症状を主徴とし,levodopa製剤の明らかな有効性に特徴がある一群である1).パーキンソン病の発症頻度は10万人あたり80.6~117.9人で2,3),JPの頻度は全パーキンソン病の約10%と言われており,稀な疾患である4,5).臨床的特徴として,levodopa投与により早期に運動合併症であるwearing off現象やlevodopa誘発性dyskinesia(drug in-duced dyskinesia;DID)を合併し,病気の進行が比較的緩徐であることなどが挙げられる1).環境要因として,職種によってパーキンソン病の危険因子となる可能性を述べた報告6)はあるが,JPの就労状況に関する報告はこれまでみられない.
今回われわれは,JPの就労状況と就労に影響を及ぼすと考えられる重症度,運動合併症の出現時期を,診療記録をもとに調査したので報告する.
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