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特集 高齢者の運動療法
高齢障害者の運動能力改善のためのプログラム
Exercise program for disabled older adults.
山田 拓実
1
Takumi Yamada
1
1首都大学東京健康福祉学部
1Faculty of Health Sciences, Tokyo Metropolitan University
キーワード:
介護予防
,
セラバンド
,
筋力強化
Keyword:
介護予防
,
セラバンド
,
筋力強化
pp.27-31
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100023
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はじめに
今回の介護保険制度の見直しで厚生労働省は,予防重視型システムへの変換を謳い,活動的な状態にある高齢者対象(1次),ハイリスク高齢者対象(2次)に対する介護予防から,要支援状態または軽度の要介護状態にある高齢者に対する介護予防(3次)まで,連続的かつ総合的な事業展開の必要性を協調している.
日医総研報告書第70号に記載されている島根県のデータでは,非該当・要支援の高齢者の平均年齢はそれぞれ76.2歳,81.6歳であり,傷病保有率(複数回答)は高血圧症31.2%,35.2%,脳血管疾患13.5%,25.7%,関節症等17.6%,21.9%,心疾患14.1%,17.1%,骨折9.4%,12.4%と報告されている1).本稿のテーマは「高齢障害者の運動能力改善のためのプログラム」であるが,これらの数字から,脳卒中・骨折・廃用による高齢障害者とは,ほぼ予防給付の対象者と置き換えることが可能である.また現在,リハビリテーション関係者にとって介護予防は早急に取り組むべき課題であることから,高齢障害者の運動能力改善のためのプログラムを,主に介護予防の観点から論述させていただく.
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