Japanese
English
症例報告
大動脈弁置換術後の運動耐容能の低下に対して訪問リハビリテーションを行い改善につながった一症例
Effects of home-visit rehabilitation on impaired exercise tolerance after aortic valve replacement surgery: a case report
竹本 潤季
1
,
皆田 渉平
1
,
安部 優樹
1
,
今岡 信介
1
Junki TAKEMOTO
1
,
Shohei MINATA
1
,
Yuki ABE
1
,
Shinsuke IMAOKA
1
1社会医療法人敬和会大分岡病院
キーワード:
訪問リハビリテーション
,
活動範囲
,
運動耐容能
Keyword:
訪問リハビリテーション
,
活動範囲
,
運動耐容能
pp.1296-1301
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203655
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 【はじめに】今回,大動脈弁置換術後患者に対し,訪問リハビリテーションを行い,心不全の再発なく,身体機能の改善につながった症例を報告する.【症例紹介】術前ADL自立レベルの83歳女性.大動脈弁置換術後に運動耐容能の低下が著しく,軽労作でも呼吸困難感を認めていた.【経過】術後1日目より心臓リハビリテーションを開始し,術後11日目に自宅退院となった.退院後は2日目より訪問リハビリテーションを行い,運動療法,患者教育を実践した.【結果】実施後,Short Physical Performance Batteryは10点から12点,握力は15.6N/kgから20.2N/kg,Life Space Assessmentは28点から68点,6分間歩行テストは73mから338mへと改善した.【結語】大動脈弁置換術後に運動耐容能の低下が著しく,退院後の日常生活に不安を抱えた症例に対して,訪問リハビリテーションを行い,心不全再発を認めることなく,身体機能の改善につなげることが可能であった.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.