特集 最適な非対称性動作を考える
最適な非対称性立ち上がり動作の獲得をめざした理学療法—脳卒中片麻痺
谷内 幸喜
1
Koki TANIUCHI
1
1城西国際大学大学院健康科学研究科
キーワード:
脳卒中片麻痺者
,
非対称性
,
立ち上がり動作
,
身体重心
,
足圧中心
Keyword:
脳卒中片麻痺者
,
非対称性
,
立ち上がり動作
,
身体重心
,
足圧中心
pp.1031-1037
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203586
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Point
●脳卒中片麻痺者の立ち上がり練習法は,麻痺側下肢への荷重増加を促すのが一般的な見解と考える.今回,非麻痺側優位の立ち上がり動作練習によって,最適な非対称性立ち上がり動作の獲得をめざすことの必要性に迫ってみた
●脳卒中片麻痺者における立ち上がり動作のパターンを,立ち上がり動作時における上方移動開始時の重心線と足圧中心との位置関係から判断した分類法を提案する
●「脳卒中片麻痺者の非麻痺側優位の立ち上がり動作は,立ち上がり動作能力低下を意味している」,「脳卒中片麻痺者の麻痺側下肢への荷重の困難性から生じる不安定性を非麻痺側優位の立ち上がり動作戦略で補っている」どちらも正しい相反する見解に対し,後者の適応群を示してみた
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