入門講座 身近なツールを治療に活かす・2
バランス機器—バランスボール,不安定板,バランスマット,フォームローラー®など
磯 あすか
1
Asuka Iso
1
1フィジオセンター
キーワード:
姿勢調整戦略
,
身体重心
,
足圧中心
,
動的課題
,
タイミング
Keyword:
姿勢調整戦略
,
身体重心
,
足圧中心
,
動的課題
,
タイミング
pp.173-181
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201458
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はじめに
一般的なバランス機器にはバランスボール,不安定板,バランスマット,フォームローラー®などがあり,医療機関での理学療法や,介護保険施設・スポーツ施設,学校や家庭で運動時のツールとして用いられている(図1).しかしバランストレーニングには介入方法がさまざまあり,臨床効果は明確でないのが現状である.評価方法や適切なプロトコルについても確立されていない部分が多い.
一般的に,これらツールの使用目的は体幹安定性向上,バランス能力向上,協調性改善などであるが,筆者は評価ツールとしても重要視している.さらに柔軟性改善や筋力強化にも役立つことから,素材や形状の違いによって目的に応じてツールを使い分けている.本稿では,主に運動器疾患に対する運動療法やスポーツ傷害のリハビリテーション,再発予防トレーニングを想定した使用方法について経験的な視点から紹介する.
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