連載 臨床実習サブノート 「どれくらい運動させていいかわからない」をどう克服するか・第1回【新連載】
—運動器疾患—人工膝関節全置換術後の関節可動域運動
田中 友也
1
Tomoya TANAKA
1
1苑田会人工関節センター病院
pp.473-479
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203428
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人工膝関節全置換術(TKA)とは
変形性膝関節症[以下,膝OA(osteoarthritis)]では膝関節の痛みや関節可動域[以下,膝ROM(range of motion)]制限が主症状となり,日常生活活動(ADL)能力が低下します.そのような症状に対して,人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)が行われます.
TKA術後の膝ROMは患者満足度や動作に影響するとされているため,急性期からROM運動を行い,膝ROMを改善させる必要があります.しかし,術後急性期では痛み・腫脹・術前からの膝周囲筋の硬さによって,膝ROM制限が生じることがあり,理学療法士は患者の状況を考えながらROM運動を行っていきます.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年4月30日).
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