連載 臨床実習サブノート 臨床実習で技術のステップアップをめざそう・第11回
治療技術⑤ 歩行動作練習
田崎 秀一郎
1
Syuichiro TASAKI
1
1川﨑病院リハビリテーション科
pp.233-239
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203360
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はじめに
歩行動作練習は,日々のリハビリテーション場面において理学療法士が最も多く経験し,治療技術の基盤となると言えます.一方で,修得するには難易度が高い治療技術の一つでもあります.理学療法士側による「経験」や「思考プロセス」の違いや,対象者側による「症例」,「環境」,「目的」といったさまざまな複合的な要素を統合し,考える必要があります.MacGinlyらの報告によると,基本的な観察の能力には理学療法士の経験による差がないとあります1).
本稿では,臨床実習生(以下,実習生)および実習指導者(以下,指導者)が共通認識として押さえておきたい点,説明すべき点は何かという着眼点で述べていき,実習生や指導者などの臨床力の一助となればと思います.
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