理学療法臨床のコツ・5
基本動作練習のコツ―歩行練習のコツ②
弓岡 光徳
1
,
武田 功
1
,
大田尾 浩
1
,
鈴東 伸洋
2
,
前田 昭宏
3
,
村田 伸
4
Mitsunori Yumioka
1
1姫路獨協大学医療保健学部理学療法学科
2クオラリハビリテーション病院リハビリテーション課
3青雲会病院リハビリテーション科
4西九州大学リハビリテーション学部
pp.436-440
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101673
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はじめに(歩行について)
歩行練習において重要なことは,歩行周期における立脚期(初期接地・荷重応答期・立脚中期・立脚終期・前遊脚期)と遊脚期(遊脚初期・遊脚中期・遊脚終期)を分けて考えることである.この歩行周期の区分のどこに異常がみられるかを観察することが,歩行分析の始まりとなる.さらにその異常歩行の原因を評価し,治療につなげていくプロセスが重要である.
また,正常な歩行に近づけるためには,準備的に異常歩行の原因を治療することと,歩行時に適切にハンドリングで誘導することの2つが重要である.
今回は,脳卒中片麻痺患者に一般的に観察される異常歩行の例をいくつか挙げ,歩行の準備としての治療手技について述べたい.
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