理学療法臨床のコツ・6
基本動作練習のコツ―歩行補助具選択のコツ①
横田 元実
1
,
伊藤 美和子
2
,
金田 嘉清
1
Motomi Yokota
1
1藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
2藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部
pp.496-498
発行日 2010年6月15日
Published Date 2010/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101687
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装具選択の難しさ
杖や下肢装具をはじめとする歩行補助具の選択に悩むことは少なくない.とりわけ短下肢装具は,金属支柱型短下肢装具,プラスチック短下肢装具,継手付きプラスチック短下肢装具,簡易装具と種類が多いうえに,同じ装具でも継手の種類,角度,可撓度などの設定によってその特性が大きく変化する1~3).長下肢装具は立位や歩行時の膝や股関節の支持性が低下しており,歩行能力の低い症例に用いられるのに対し,短下肢装具の適応は,歩行能力の高い症例から低い症例まで幅が広い.また,適応となる歩行不安定の原因も足関節周囲に限局している例から膝関節の支持性が低下している例まで様々である.
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