Close-up メカニカルストレス
靱帯再建の意義とメカニカルストレス
金口 瑛典
1
Akinori KANEGUCHI
1
1広島国際大学総合リハビリテーション学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
キーワード:
前十字靱帯損傷
,
前十字靱帯再建
,
半月板損傷
,
メカニカルストレス
Keyword:
前十字靱帯損傷
,
前十字靱帯再建
,
半月板損傷
,
メカニカルストレス
pp.81-84
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203318
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前十字靱帯(ACL)損傷膝における半月板損傷
半月板は,荷重の伝達,衝撃緩衝,関節安定化,潤滑および関節固有感覚機能を担う線維軟骨である1,2).前十字靱帯(anterior cruciate ligament:ACL)損傷と半月板損傷はいずれも発生頻度の高い膝の疾患であり,ACL損傷膝では半月板損傷を併発していることが多い.この半月板損傷は,ACL損傷と同時に生じるケースと,ACL損傷時には損傷しておらず,その後二次的に生じるケースがある.ある報告3)によると,ACL損傷時に半月板損傷も合併している患者の割合は10〜20%であるが,ACL損傷後6か月でその割合は63%に増加する.本稿では,われわれが行った動物実験の結果を含め,ACL損傷と再建によるメカニカルストレスの変化が半月板の変性・損傷に及ぼす影響について概説する.
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