発行日 2004年4月25日
Published Date 2004/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2004208714
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頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)患者と非OPLL患者由来の培養脊柱靱帯細胞にメカニカルストレスを負荷し,これによりどのような遺伝子発現変化が生じるかを解析し,OPLLにおけるメカニカルストレスの役割を検討した.その結果,OPLL細胞では伸展刺激によりcore binding factor α1(Cbfa1)及びALP,I型コラーゲンの発現が増加した.また,OPLL患者由来棘間靱帯では靱帯実質部の線維芽細胞様細胞で伸展刺激によりCbfa 1発現の増加傾向がみられた.以上のことから,OPLL細胞の骨形成系細胞への形質転換の可能性,メカニカルストレスによるOPLL細胞の骨形成系細胞への分化誘導の可能性が示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2004