Japanese
English
症例報告
成長期の陸上選手に生じた両側第4腰椎椎弓根部疲労骨折の1例
A case of fatigue fracture of the 4th lumbar vertebral arch in both sides in the athletic athlete in the growing stage
竹内 章悟
1,2
,
成田 崇矢
3
,
和泉 俊平
1
,
今井 咲来
1
,
福井 慶太
1
,
高桑 昌幸
4
Shogo TAKEUCHI
1,2
,
Takaya NARITA
3
,
Shunpei IZUMI
1
,
Sakura IMAI
1
,
Keita FUKUI
1
,
Masayuki TAKAKUWA
4
1医療法人社団健幸会高桑整形外科永山クリニックリハビリテーション科
2医療法人徳洲会札幌徳洲会病院リハビリテーション科
3桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部スポーツテクノロジー学科
4医療法人社団健幸会
キーワード:
椎弓根部疲労骨折
,
腰椎
,
成長期
,
保存的治療
Keyword:
椎弓根部疲労骨折
,
腰椎
,
成長期
,
保存的治療
pp.1256-1260
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203229
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要旨 【目的】本邦での報告がきわめてまれである両側第4腰椎椎弓根部疲労骨折を来した症例に対し,競技復帰,再発予防を目的とした運動療法を行った結果を報告する.【方法】症例は,短距離走における腰部痛が主訴の16歳男性であった.胸椎右凸側彎の既往があり,立位にて矢状面上での胸椎後彎,腰椎過前彎,水平面上での骨盤左回旋を認めた.また,走行時に左脚接地期の体幹左側屈,骨盤左回旋が生じ,腰部痛を訴えた.機能評価から脊柱可動性低下や側彎症によるマルアライメント,体幹深部筋機能低下を来しており,走行時に椎弓根部への負荷が繰り返されたことで疲労骨折が生じたと推測し,疼痛軽減に向けた運動療法を行った.【結果】3か月後,走行時の腰部痛は消失し,競技復帰可能となった.【結論】成長期のスポーツ選手における両側性の椎弓根部疲労骨折に対して,安静期間中においても骨折部位への負荷を配慮したうえで再発予防に向けた運動療法を行うことが重要と考えられる.
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