スポーツ医学
腰椎分離の再発 骨性連絡のある椎弓に再発した腰椎疲労骨折
小林 良充
1
,
滝 正徳
,
船越 雄誠
,
尾藤 晴彦
,
桐村 憲吾
1聖隷浜松病院 スポーツ整形外科
キーワード:
骨折-疲労
,
再発
,
MRI
,
スポーツ障害
,
脊椎骨折
,
脊椎分離症
,
X線CT
,
腰椎
Keyword:
Athletic Injuries
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Spondylolysis
,
Recurrence
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fractures, Stress
,
Spinal Fractures
pp.453-456
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017275242
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腰椎分離の再発を骨癒合した分離側の椎弓に走行の異なる新たな分離が生じることと定義し、腰椎分離の再発症例3例について検討した。全例が男児でスポーツをしており、初回分離発生時年齢は症例1は13歳以前、症例2は9歳、症例3は12歳で、罹患腰椎はL5、分離部位は関節突起間部であった。再発は全例中学1年13歳で、再発分離は片側の下関節突起またはその周囲に認め、骨性連絡がある椎弓の腰椎疲労骨折と診断された。再発の原因は、分離癒合後に関節突起間部の骨折に対する力学的強度が増し、相対的に弱化した下関節突起部に新たな分離を発生したと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2017