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編集後記
網本 和
pp.1122
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202807
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運動イメージと聞いて皆様はどんなイメージをもちますか? スポーツにかかわっている方なら,例えばスキーでコブコブのきつい斜面を降りるとき,どのコブを攻めるべきかをいったんアタマのなかで繰り返してイメージすることをイメージするかもしれません.
神経生理学者の彦坂興秀先生はその著『眼と精神』(医学書院,2003年)のなかで,異なった向きの「手」の絵を見せてそれが右手か左手かを判断する課題での反応時間実験について,自分がその手の格好をするのにかかる時間と同等である(動かすイメージが複雑だと時間がかかる)と紹介されています.このように「運動イメージ」はとても身近なものから,基礎的な研究分野でも焦点が当てられているのです.
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