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報告
臨床および教育現場で実践されているウィメンズヘルス理学療法の実態
Survey on prescriptions for physical therapy and curriculum contents in entry-level programs on women's health physical therapy
渡邉 観世子
1
,
屋嘉比 章紘
1
,
久保 晃
1
Miyoko WATANABE
1
,
Akihiro YAKABI
1
,
Akira KUBO
1
1国際医療福祉大学保健医療学部理学療法学科
キーワード:
ウィメンズヘルス理学療法
,
教育
,
アンケート
Keyword:
ウィメンズヘルス理学療法
,
教育
,
アンケート
pp.595-601
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202681
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要旨 【目的】臨床現場のニーズに合わせたウィメンズヘルス理学療法のカリキュラムを提案することをめざし,臨床と教育現場の実態を調査した.【方法】臨床現場におけるウィメンズヘルス理学療法の処方件数および養成課程で習得する知識としての重要性の認識,養成機関における講義の開講状況を調査した.【結果】臨床現場では「骨粗鬆症」,「失禁」,「予防・管理」,「乳がん術後の機能障害およびリンパ浮腫」の処方件数が多く,これらは理学療法士の知識の重要性とも一致していた.教育現場では半数以上の養成機関で「加齢に伴う筋骨格系の問題に対する病態,評価および治療」,「基礎知識」の講義を開講していたが,「女性特有の悪性腫瘍」や「失禁」を扱う講義の開講は少なかった.【結論】加齢に関する内容は臨床現場でのニーズに合った教育が実施されている反面,悪性腫瘍や失禁についての講義は少ないため,教育現場ではこれらの講義を提供する必要があることが示された.
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