Japanese
English
原著
浜松医科大学医学部附属病院アトピー性皮膚炎教育入院患者の退院後の状態
Clinical conditions of the patients with atopic dermatitis after experience of the educational admission in Hamamatsu University Hospital
大島 昭博
1
,
堀部 尚弘
1
,
伊藤 泰介
1
,
八木 宏明
1
,
橋爪 秀夫
1
,
瀧川 雅浩
1
Akihiro OHSHIMA
1
,
Takahiro HORIBE
1
,
Taisuke ITO
1
,
Hiroaki YAGI
1
,
Hideo HASHIZUME
1
,
Masahiro TAKIGAWA
1
1浜松医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Hamamatsu Universitiy School of Medicine
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
教育入院
,
アンケート
,
重症度
,
不安
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
教育入院
,
アンケート
,
重症度
,
不安
pp.225-229
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100060
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要約
浜松医科大学皮膚科にてアトピー性皮膚炎の教育入院を行った83名に対して,現在の状態についてアンケート調査を行った.退院後,70%が通院を継続し,25%は通院していなかった.退院後の状態について患者自身,主治医ともに40%以上がよくなった(n=82)と答えており,よくなった理由として外用剤の使い方の改善や定期的な通院をしていることを挙げていた.多彩な面から評価を行うseverity scoring of atopic dermatitis indexは入院中に改善し,退院時,現在ともに維持されていた(n=24).一方,1つの増悪因子に影響されるそう痒(n=80),状態不安(n=79)は入院時に比べて退院時は減弱したが,退院後に再び増強した.また,特性不安(n=79)も治療後に減弱したが,状態不安と異なり,退院後も減弱したまま維持された.疾患を正しく理解し,治療すれば症状が改善するとともに,患者の不安も軽減させることができると考えられた.
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