Japanese
English
原著
主観的伸張感で実施時間を設定した静的ストレッチングの有効性—ランダム化クロスオーバー試験による検討
Effectiveness of static stretching in which the implementation time is set based on the subjective feeling of stretching: a randomized crossover study
清野 浩希
1
,
小林 雄也
1
,
伊牟田 真樹
1
,
仲島 佑紀
1
Hiroki SEINO
1
,
Yuya KOBAYASHI
1
,
Masaki IMUTA
1
,
Yuki NAKAJIMA
1
1船橋整形外科市川クリニック
キーワード:
ストレッチング時間
,
伸張感
,
可動域
,
ハムストリングス
Keyword:
ストレッチング時間
,
伸張感
,
可動域
,
ハムストリングス
pp.587-593
発行日 2022年5月15日
Published Date 2022/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202679
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要旨 【目的】主観的伸張感で実施時間を設定した静的ストレッチング(ストレッチ)が,即時的に可動域を改善するために有効であるかを明らかにすること.【方法】対象は,ハムストリングスの伸張性改善が必要と判断した,外来患者50名とした.ストレッチ課題は,端座位でのハムストリングスのストレッチとした.ストレッチ時間は,A:従来法(30秒)と,B:主観法(主観的に筋が伸びたと感じるまで)の2種類とし,各4セット実施した.A,Bは別日に実施した.効果判定は,膝関節他動伸展角度(knee extension angle:KEA)とし,ストレッチ前後で測定した.【結果】持ち越し効果は認められず,従来法,主観法ともに,KEAはストレッチ前と比較しストレッチ後が高値を示した.また,KEA変化量は従来法と比較して主観法が高値を示した.【考察】主観的伸張感で実施時間を設定するストレッチは,即時的に可動域を改善するために有効であることが示唆された.
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