Japanese
English
臨床統計
皮膚科医からみた「敏感肌」の実態とその認識
The understanding and recognition of “sensitive skin” from a viewpoint of dermatologist
伊藤 明
1
,
高橋 晴人
1
,
永野 ひろ美
1
,
長沼 雅子
1
,
佐藤 悦久
1
,
宮地 良樹
2
Akira ITO
1
,
Haruhito TAKAHASHI
1
,
Hiromi NAGANO
1
,
Masako NAGANUMA
1
,
Yoshihisa SATO
1
,
Yoshiki MIYACHI
2
1資生堂学術部
2京都大学大学院医学研究科皮膚病態学
1Scientific Research Department, Shiseido Co Ltd
2Department of Dermatology, Kyoto University Graduate School of Medicine
キーワード:
敏感肌
,
皮膚科医
,
アンケート
Keyword:
敏感肌
,
皮膚科医
,
アンケート
pp.109-112
発行日 2000年2月1日
Published Date 2000/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903121
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「敏感肌」という言葉は学術用語ではないが,一般にはコモンな言葉として用いられている.この「敏感肌」を皮膚科医は臨床場面でどう捉え,どう考えているかを調査することを目的に,全国の248施設397名の皮膚科医を対象に,「敏感肌」に関するアンケートを実施した.アンケート結果から,皮膚科医は「敏感肌」を,皮膚のかぶれ,乾燥や肌荒れを主訴とするもの,皮膚症状は紅斑,乾燥や瘙痒を主体とするもの,病名としては接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎である割合が高いとして,その原因は,皮膚バリアー機能の低下,刺激閾値の低下や乾燥であると捉えていた.また,多くの皮膚科医は,「敏感肌」に対してスキンケアが有効であると考えていた.
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