Close-up 2040年問題と高等教育改革
2040年に向けたオンライン・デジタル教育改革—初年次教育—オンラインでつながる場作りを/20年後の医学教育—オンライン教育を含めた教育のあり方を再考する
澤田 忠幸
1
,
淺田 義和
2
Tadayuki SAWADA
1
,
Yoshikazu ASADA
2
1石川県立大学教養教育センター
2自治医科大学医学教育センター
キーワード:
高大・大社接続
,
学びのコミュニティ
,
汎用的技能
,
ハイフレックス型授業
,
ICT活用教育
,
オンライン教育
,
学習形態
,
学習者中心
Keyword:
高大・大社接続
,
学びのコミュニティ
,
汎用的技能
,
ハイフレックス型授業
,
ICT活用教育
,
オンライン教育
,
学習形態
,
学習者中心
pp.1361-1364
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202519
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初年次教育—オンラインでつながる場作りを
1.初年次教育とは
初年次教育(first-year experiences)とは,高等学校から大学への生活面や学修面での移行をスムーズに行うことを目的につくられた正課内外にわたる総合的教育プログラムを指している1).いわゆる高校での学習内容の補習(リメディアル)教育や専門科目への導入教育とは区別されている.具体的には,従来,新入生の大学生活への初期適応や大学での学修に必要な基本的な学習スキルの修得などに重きが置かれてきた.しかし,今日では,学部学科の枠を超えて,将来の社会人としても必要なコミュニケーション力や批判的思考力などの「汎用的技能(ジェネリックスキル)」の修得,ひいてはキャリア自律支援の第一歩としても位置づけられる傾向にある2).
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